【コーエーテクモ・スパイシーブレンド】忖度しないゲームレビュー#6『真・三國無双 8 Empires』

レビュー
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数々のゲーム(インディーズを含む)をプレイしてきたMMCの隊長MM氏と、興味あるゲームしかやらないRONIN JAPANが忖度なしでゲームをレビューする、第六回目。

今回は
コーエーテクモゲームス
からリリースされた『真・三國無双 8 Empires』
価格はダウンロード通常版は7,480円。
豪華版「Deluxe Edition」は13,750円
今回はRONIN JAPANがレビューします。

以前の記事、「【キャラクリ中毒者続出中】 真・三國無双8Empires体験版」にて、体験版からプレイさせていただいております。
とは言っても90%キャラクリばっかりしていました。

RONIN JAPANと無双

レビューの前提として、どんなヤツがプレイして書いているかを。

  • 無双系で唯一やり込んだのはPS3で『真・北斗無双』
  • 小学生の時に友達に借りて『信長の野望』『三國志』をプレイし、一通りはクリア
  • 普段はマルチプレイのFPS・TPSで銃を撃ちまくるばかり

作品概要

この作品を誰かに説明するならこう言う。
「国取り合戦の全部を、自分でやるゲーム」

無双シリーズ』で知られている、兵士の集団をごっそり薙ぎ倒すバトル
『信長の野望』『三國志』の戦略と政(まつりごと)

【闘と政】

コーエーテクモの“歴史を扱ったゲーム”のブレンドと言えるもの。

キャラクリエイト&Jr.達

自身が所属する陣営または、自身の所有する領地を守り発展させつつ領地を広げる。
領地を広げる際は、お待ちかねのドンチャン騒ぎの戦闘で領土を勝ち取り、捕まえた相手を自軍のものにし戦力を拡大するもよし、解放するもよし、「こいつヤバいかも」と思ったら始末しておくもよし。
基本的にはこの繰り返しなのですが、内政・外交に重きを置いて、極端に戦闘を減らして大陸を制覇することも可能。

今作は特にこれに力を入れているようで、各パーツが豊富なキャラクリエイトで、自分好みのキャラを作り、戦乱の荒野に放つことも可能。ゲームを進めていく中で敵対したり、仕官したいと訪問してきてくれたりもする。
もちろん、自身のメインキャラとして放浪の身から天下取りに名乗りを上げることもできる。

ビシッとスーツで来てくれたキアヌ・リーブス

また、結婚をしてクリアした際に生まれるJrを、キャラクリエイトのリストに追加でき、両親の特性を持ったサラブレット的な英雄としてプレイすることもできる。
血縁関係は内政や外交にも影響があるため、歴史と異なった家系と展開が生まれることにもなる。

劉備と貂蝉の娘。もっそいクールビューティ

プレイの流れ

まずは三國志の一般的な主役、「劉備玄徳」でプレイを開始しました。
みなさん、きっと断片的な情報は結構知っていると思うので、ゴリゴリに強いと噂の呂布や、イケメンで華麗に闘う趙雲などを使いたいと思うんですが、全体的な流れを掴むチュートリアルの後のチュートリアルとして、闘と政をバランス良く進めていくなら、なんだかんだでメインキャラの劉備玄徳でプレイすることをお勧めします。

やっぱ劉備ニキ

君主からのシーズン目標

1シーズン6ヶ月でゲームが進行していきますが、シーズンの最初に仕えている君主から「今シーズンこんな感じで頼むよー」という目標が提示されます。
お金調達してほしいとか、人材ひっぱってきてーとか、ここの城を攻めるよーといった感じです。
言われた通りにやっていれば、自分自身のレベルも上がっていき、シーズン最後の評定で、さらにキャラクターのレベルが上がります。

意見するなら偉くなれ

もうお気づきかと思いますが、企業組織みたいな感じで、君主という社長の指示に従っていくのですが、コツコツとやっていくと肩書きが与えられて昇進していきます。
昇進すると「あそこの城、攻めましょうよ!」とか「今シーズンの目標、これにしませんか?」とか意見できたりと、発言権も増えます。

この君主ダメだなって思ったら、他の国に移ることも可能。
また、同じく仕官していた仲良しの武将とベンチャー企業よろしく独立することもできます。

大陸全土を自陣色に染めればクリア

自陣領地を運営し、敵対勢力を倒し吸収することを繰り返して、全てを手中に収めればクリアです。
クリア寸前に、自陣領土内で挙兵するヤツらもちょこちょこいて、「なんなんだよ!」と思うかもしれませんが、がんばりましょう笑。

戦闘

チュートリアルで一通り理解していれば、互角の敵陣営であれば問題なく勝てます。
戦闘の展開のスムースさで、終了時の評価が変化したり自軍の損害状況が変わりますが、これはキャラクターのレベルや能力に左右される感じです。

感触

『真・北斗無双』で味わったゴッス!ゴッス!ゴーーン!って倒す感じというよりも、バッサ!バッサ!ダーン!という感覚。
“爽快感不足”的なレビューを目にしましたが、そうなんすか?
自分はバッサバッサやって、敵の一般拠点を占領した時の「フォア〜ン」って音で軽く気持ちいいんだけど。
なんにせよ、現実であり得ない数の敵を、銃器ではないもので一人でぶっ飛ばすのはスカッとしますわね。

戦場の相棒“馬”

これね、私が見落としたのか馬の乗り方がわかってなくて、戦場でずっと自走してたんですよ。
もしかして「みなさんご存知」だから省略されていたのかわかんないですが、とにかく馬は大事。
戦場で有利に闘うため出される、ミッションをこなすには、馬の機動力なしではまず不可能です。
LT長押しで馬が来て、勝手に乗ってくれるので、これからプレイする人は覚えといた方がいいです。

ちなみに、乗馬移動中は竹やぶに突っ込むと軽く焦るので御用心ください。

ミニマップのアイコンのデカさよ

今は慣れて気にならなくなったのですが、戦闘中に右上に出てるミニマップのアイコンが、マップのサイズに対してデカすぎて、アイコンが重なりまくると、前述のミッションの対象者や拠点が見えにくくて混乱することが結構ありました。

右上のやーつ


拡大表示(メニューボタン押下)にして確認すれば問題ないのですが、アドレナリンが出ている状況では、そのミニマップ目を凝らして見るという脳筋行動しか取れませんでした。
なので、「見えにくいな」と思ったら拡大表示をどうぞ。

個別指示の画面ですね

無理な理由を体感する

『信長の野望』などのシミュレーションゲームをプレイ中、他国に無茶な戦闘を仕掛けてしまって、負け戦になったとき、君主目線で「おい、数値の差なんか根性でなんとかしろよ!」と思ってしまうことが多々あった。(※当時小学生)

そんなブラック企業的な発想どれだけ難しいかを戦場で体感することになる。

どんなにプレイヤーが強くても、戦力が不利な状態で開戦したら味方武将がすーぐK.Oされて離脱を繰り返し、気付けば戦場には自分一人。
「あぁ、そりゃ勝てまへんわ」と納得せざるを得ない。

内政・外交

内政は君主に仕える平社員の時には、シーズン毎に出される目標を基準に行動することで問題ないのですが、自身が君主になった時からは、“イイ感じに”頭を使う作業ゲータイムになるイメージです。
数値が赤色で表示されているものは、早めに回復させようと心がけていれば大丈夫。

外交の中でも、特に同盟は申し込まれることも多くあります。「A国攻めたいけど、その直後にB国に来られたらたまらんわ」ってな状況が見えてる際などにはB国と同盟を結ぶのは有効なので結構大事です。

戦闘開始前から相手を劣勢に

攻撃前の破壊工作も重要ですが、攻めたいけど相手に強いナンバー2なんかがいる時は、あらかじめ賄賂を渡して仲良くなり、攻め込む前に引き抜きしちゃうのもアリ。
こういうのがEmpiresならではじゃないでしょうか。

ただ、成功率には細心の注意を

フラフラしてる有能は捕まえよう

内政・外交が大事なのは当然ですが、スカウト業務も大事です。
在野(ざいや)と呼ばれる、どこの国にも属さない人(団体)が領地内にいるので、まめにチェックしましょう。自キャラとの相性もありますが、大体二回ぐらい一緒に酒飲めば仲間になってくれます。
ちなみに呂布を自キャラに在野を獲得しようした時に、みんな怖がってるのか単に人望がないのか苦労しました。

一箇所に止まらないので、すばやく味方に

まとめ

コーエーテクモさんがリリースしてきた、歴史を舞台とするゲームそれぞれの“見えない部分”を互いのゲーム性で補っている感じです。

ゲームテンポも良く2周目3周目はサックサクなので、変なストレスもない。
最初に書いた「国取り合戦の全部を、自分でやるゲーム」という印象で触るならなんの不満もなく楽しめると思いますよ。

“無双”という単語についつい引っ張られて、脳内で無双要素8・内政要素2と思われがちだけど、プレイヤー次第で5:5にも3:7にも出来るバランスにしているなと感じました。
逆にいえば、どちらか片方をゼロにして進行して制覇はさすがに厳しいかと。
どうしても、内政したくない、戦闘だけしてスカッとしたいならEmpiresではなく『真・三國無双8』をどうぞ。

追記

今でこそ、銃火器でドンパチやるゲームばかりやってる私ですが、小学生の時にやった『信長の野望』は大好きでした。
そのクセ自分では一本も所有してなかった。
なぜならコーエーさんのソフトは高価(ハードと同じくらいの価格ね)だったから。
兄貴がいる友達に借りてやってたわけですよ。その借りてたソフトをプレイしてて、記事中にも書いた「根性でなんとか…」のくだりがあったのですが、今作をプレイしてやっとその答えを手にした気がします。
なぜかここでリスペクトフォー「シブサワ・コウ」

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